
最近、日本人アスリートの世界での活躍が目立ちますね!
その中でも一番と言っていい活躍をしているのがアメリカのメジャーリーグで活躍する大谷翔平選手でしょう。投手と打者の二刀流での活躍は、近年非常に珍しく、大きな注目を集めています。日本人らしいキャラクターも相まって、アメリカの子供からも大人気のようですよ!
直近のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、投打にわたる活躍でMVPも獲得しました!スポーツに限らず、このように日本人が世界で活躍しているのを見るとなんだか嬉しくなるもの。ただ、「日本人だから」こそ、私達の視点は多少のバイアスがかかっているのも事実。また、感性も少し異なっているでしょう。であれば、【海外の反応】すなわち、現地の方の目線から見た「彼ら」を知ることは、彼らをもっと理解すること、そして「世界を知る」ことに繋がるのではないでしょうか?

「世界人になろう」を標榜するメディアとしては、世界をもっと知るための方法として、今話題の日本人を他国の人の視点で見てみることをおすすめします。そこで、本記事では、アメリカ人から見た「大谷翔平」についてインタビューを実施しました。彼のアメリカでの人気は本物なのでしょうか? そして、その人気の理由は何なのでしょうか?是非、ご覧いただければと思います。
プロフィール

John ジョン(アメリカ出身)
SHO TIME! WBCでもメジャーリーグでも大活躍する「大谷翔平」
2022年は3年に1度行われる野球の国対抗世界一決定戦・WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開催されました。2020年はコロナ禍で開催できなかったため、2023年は実に6年ぶりの開催となったこともあり、2022年のサッカーワールドカップ同様に大注目のスポーツイベントとなりました。

そんな、WBCでは、日本代表のエースとして出場した大谷翔平選手。全日本人からの大きな期待と応援を背に大活躍し、日本代表を世界一へと導きました。
ピッチャーとしては、3試合に出場して2勝1セーブ。防御率は1.86、奪三振は11個を取りました。
バッターとしても、全7試合に3番DH(指名打者)として出場。23打数10安打、1本塁打、8打点で、打率は4割3分5厘と、まさに二刀流の活躍でした。
そして、圧倒的な成績を残し、1st ラウンド、決勝ラウンドともにMVPを獲得し、決勝ラウンドが開催されたアメリカのスポーツ番組でも、大々的に取り上げられるほど、今日本を代表する人物の1人となっています!
そんな大谷選手はみなさんご存知の通り、メジャーリーグでも近年大活躍しています。
投手と打者、二刀流での輝かしい活躍を見せ、現地でも大きな話題となっています。翔平の翔=SHOと、SHOWをかけ合わせて「SHO TIME」なる言葉が生まれ、その活躍がアメリカのみならず世界中を駆け巡ったことは記憶に新しいのではないでしょうか。2021年にはタイム誌による「世界で最も影響力のある100人」 にも選ばれています。

2022年のシーズンは2桁勝利、2桁ホームランを達成するなど、歴史に残る成績を収め、MLBアメリカンリーグで大活躍。2023年アメリカで最も注目される日本人と言っても過言ではありません。
投手としては、合計で28試合、166回を投げて防御率2.33。勝利数15勝はリーグ4位タイでした。また、屈強なメジャーリーガーたちから219個もの三振を奪いました。奪三振率11.87はリーグ1位の成績です。打者としては、157試合に出場。打率0.273、ホームラン34本、ヒット数は160本、打点95。
ホームラン数は減りましたが、平均すると昨年よりも良い成績でフィニッシュ。投手として規定投球回数をクリア、打者としても規定打席数をクリア。あのベーブルースでも成し遂げられなかった、メジャーリーグ史上唯一の選手です。
恵まれた体格から繰り出される160キロを超える速球と、豪快なホームラン、そして俊足と、多くの人を惹き付ける魅力が満載のベースボールプレイヤーです。もちろん、プレーだけではなく、甘いマスクと誠実な言動、ひたむきさ…、ひとりの人間としても魅力がたっぷりな大谷選手が人気になるのは当然! といったところでしょうか。
彼はまだ30代に入ったばかり。日本の若者が世界で称賛されているのを見るのは、同じ日本人として気持ちのいいものだと思います。
さて、そんな大谷翔平選手ですが、日本人以外の人からはどう見られているのでしょうか? ベースボールはアメリカを代表するスポーツです。そんな国技とも言えるスポーツで大活躍する日本人をアメリカ人がどう見ているのか気になりませんか?
そこで、本記事では、日本在住のアメリカ人に「大谷翔平」、そして「ベースボール」への想いを聞きました。
【2023年-2025年最新】大谷翔平の歴史的快進撃
2023年シーズン:エンゼルス最終年の歴史的二刀流
エンゼルス時代の集大成となった2023年シーズンは、大谷選手が「完璧な二刀流」を実証した歴史的なシーズンでした。
2023年シーズン成績:
投手として:
- 登板数:23試合、132イニング
- 勝敗:10勝5敗
- 防御率:3.14
- 奪三振:167個
- WHIP:1.06
打者として:
- 出場試合:135試合
- 打率:.304(初の3割達成)
- 本塁打:44本(本塁打王獲得)
- 打点:95打点
- 盗塁:20個
- OPS:1.066
この年、大谷選手は規定投球回到達と規定打席到達の両方を達成し、あのベーブルースでも成し遂げられなかった、メジャーリーグ史上唯一の選手となりました。さらに、自身2度目のア・リーグMVPを満票で受賞という快挙も成し遂げています。
2024年シーズン:ドジャース移籍1年目の衝撃
大谷選手は2023年12月、ロサンゼルス・ドジャースとプロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1015億円)の契約を締結しました。
ドジャース移籍1年目の記録的成績:
- 本塁打:54本(ドジャース移籍後初の本塁打王)
- 盗塁:59個(MLB史上初の「1シーズン50本塁打、50盗塁」を達成)
- 打点:130打点(アジア人初の打点王を獲得)
- 打率:.310
- OPS:1.036
そして何より特筆すべきは、レギュラーシーズンとポストシーズンを通じて自身初及びチームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献したことです。シーズンオフには、日本人史上2人目(アジア人史上2人目)となる3回目のシルバースラッガー賞、ハンク・アーロン賞(2年連続、MLB初の両リーグ受賞)、またMLB史上初となる指名打者のみでシーズンMVPを受賞しました。
2025年シーズン:投手復帰という新たな挑戦
2025年シーズンも当初は指名打者に専念していましたが、6月に待望の投手復帰を果たしました。復帰後の登板では自己最速163.7キロを記録し、打者としても30本塁打を達成(5シーズン連続)、通算300本塁打に到達しています。
契約の詳細構造: この契約は単純な10分割ではなく、変則的な20年払いとなっています:
- 2024年-2033年:年俸200万ドル(約2億9000万円)
- 2034年-2043年:年俸6800万ドル(約98億6000万円)
総額の97.1%を後払い:チームの競争力向上のための画期的契約
実際のところは? アメリカ人に聞いた大谷フィーバー
――あなたの「大谷翔平」へのイメージは?
僕自身は最近は野球をあまり見ていないんだけど、みなさん知っている通り、アメリカでは昨年からとても有名になりましたね。アメリカの家に帰ったときに、現地のニュースでも彼の話題を耳にしました。それほど野球を見ない人にも知られているという点で、アメリカにおける大谷フィーバーを物語っていると思うね。
――あなたの周りで「大谷翔平」は注目されていますか?
注目されていますね。ただ、日本人とは逆の意味で笑 というのも残念ながら、僕の地元(セントルイス)のチームは大谷選手がいるチームとライバル関係なので、周りの友達や地元の野球ファンは彼のことをあまり好きではありませんね! 笑
でも、彼の実力や立ち居振る舞いがアメリカ全土の野球ファンから尊敬されていることは間違い無いです。

――大谷翔平のどこがすごい?
大谷選手が素晴らしい野球選手・アスリート・人格者であることは疑いようが無いでしょう。特にアメリカでプレーする日本の野球選手として、彼が2021年シーズンでやってのけたことを別の選手が達成することは非常にまれで困難だと思います。僕の意見ですが、成功するために一生懸命努力している人は誰でも尊敬に値しますよ!
これまでの日本人メジャーリーガーとの違い
――大谷以外で知っている日本人メジャーリーガーを教えて下さい。
僕の地元のチームはセントルイス・カージナルスです。15年くらい前、田口壮選手がチームに所属していて、彼はとても有名でしたし、みんな彼のことが大好きでした!
僕自身、そこまで野球に詳しく無いから、田口選手以外の日本人だと、もちろんイチローのことは知っているけど、他の選手は知らないですね。
――そのメジャーリーガーの印象と、大谷との違いは?
詳しくはわからないけど、田口壮選手はちょっと背が小さかったイメージがあるよね。でも大谷選手は身長がすごく大きかったのを覚えています。そこが違いかな!
アメリカ人にとってのベースボールとは?
――アメリカ人にとって“ベースボール”はどういうもの?
ベースボールは、アメリカ人の愛する伝統的なスポーツです。これはアメリカの歴史研究にも含まれていて、ベースボールを愛する人々は常に球場の匂いについて話しています。球場で必ずと言っていいほど流れる伝統的な歌もあるんです!「私を野球に連れてって!」と検索してみてください。みなさんも一度は聞いたことがある有名な曲なはずです!
また、僕の地元のセントルイスでは、もちろんベースボールが一番人気のスポーツだし、誰もがカージナルスのファンです。野球の街と言ってもいいでしょう。セントルイスでは「私たちは野球の問題を抱えた飲酒の街です」ということわざがあります。笑
――アメリカで子供に人気のスポーツは何?
アメリカで人気のスポーツと言えば、バスケットボール、野球、アメフトですかね。これらのスポーツは、大学生でも絶大な人気がありますし、プロのレベルでも大人気ですね。

私の推測では、これらはすべてアメリカ生まれのスポーツで、時代の経過とともに多くの人々の文化や伝統に組み込まれるようになっていったんだと思います。
アメリカ最大のスポーツの大会といえばスーパーボウル!アメフトを特に見ない人でも、スーパーボウルパーティーには参加するんです!笑
【2025年最新】大谷翔平の今後の展望と注目ポイント
2025年シーズン後半の注目点:
投手復帰後の二刀流完全復活 6月の投手復帰により、完全な二刀流選手として再始動した大谷選手。アメリカのメディアは以下のように報じています:
- ESPN:『The Return of the Two-Way King』(二刀流王の帰還)
- Sports Illustrated:『Ohtani’s Miraculous Comeback』(大谷の奇跡的復活)
- The Athletic:『Why Ohtani’s Return Changes Everything』(なぜ大谷の復帰がすべてを変えるのか)

2025年シーズンの記録予想:
- 投手として:規定投球回到達(150イニング)目標
- 打者として:50本塁打到達の可能性
- チームとして:ワールドシリーズ連覇への挑戦
殿堂入りへの道筋
現在のペースでいけば、大谷選手の殿堂入りは確実視されています。アメリカの野球殿堂関係者も『Ohtani is a first-ballot Hall of Famer』(大谷は初回投票での殿堂入り確実)と明言しており、引退後5年での候補資格取得時には95%以上の得票率で殿堂入りすると予想されています。
【実践ガイド】MLB観戦で使える野球英語50選
大谷選手の活躍をより深く理解し、アメリカ人ファンとの交流を楽しむために、実際のMLB観戦で使える英語表現をご紹介します。
基本用語:多くの日本人が間違える和製英語の修正
日本語 | 和製英語(×) | 正しい英語(○) | 使用例 |
四球 | フォアボール | Walk | “He drew a walk.” |
死球 | デッドボール | Hit by pitch | “He was hit by a pitch.” |
直球 | ストレート | Fastball | “100-mph fastball!” |
触球 | タッチアウト | Tag out | “Tagged out at second!” |
ホームラン関連の実況表現
大谷選手のホームランシーンでよく聞かれる表現:
- “It’s outta here!”:入った!(場外ホームラン)
- “See ya later!”:さようなら!
- “Going, going, gone!”:入るか、入るか、入った!
- “That ball is crushed!”:完璧に捉えた!
- “Sayonara!”:アメリカの実況者が大谷のホームランで使う日本語
投球関連用語
球種(Pitch Types):
- Fastball:直球(大谷の最速163.7キロ)
- Splitter:スプリット(大谷の得意球)
- Slider:スライダー
- Curveball:カーブ
- Changeup:チェンジアップ
投球結果:
- Strikeout:三振
- Walk:四球
- Hit by pitch:死球
- Wild pitch:暴投
観戦時の応援表現
期待・応援:
- “Come on, Shohei!”:頑張れ、翔平!
- “Let’s go, Ohtani!”:行け、大谷!
- “Show time!”:ショータイム!
称賛:
- “What a swing!”:なんてスイングだ!
- “Incredible!”:信じられない!
- “Unbelievable!”:あり得ない!
- “That’s why he’s the MVP!”:だからMVPなんだ!
試合状況の説明
基本状況:
- “Bottom of the ninth”:9回裏
- “Two outs”:2アウト
- “Bases loaded”:満塁
- “Full count”:フルカウント(3ボール2ストライク)
試合結果:
- “Walk-off home run”:サヨナラホームラン
- “Game winner”:決勝点
- “Extra innings”:延長戦