スウェーデン 海外の文化を知る 【日本在住外国人が語る】スウェーデンについて知っておいて欲しい11のこと(後編) 3年 ago Oskar みなさん、こんにちは! 「世界」を楽しむためには、観光ガイドには載っていないような「より深い《世界》」を知ることが必要です。本記事は、そんな世界を知るための一つの方法として、日本在住のスウェーデン人の方にインタビューを実施。日本人が知らないとスウェーデンの文化や慣習などを紹介する記事となります。 思いがけず盛りだくさんの内容になり、前後編に分かれています。今回はその後編です(前編はこちら)。 この記事を読めば、より深く「スウェーデン」について知ることができます。 スウェーデン人の友だちを作りたい方はもちろん、スウェーデンへの旅行や留学、移住を考えている方などにも参考になる情報です。是非、ご覧いただき、みなさまの生活に活かしてください! 目次 6. スウェーデン人の共通認識「Lagom」とは?7. 素晴らしく心地よい「Fica」について8. 定番からキワモノまで、スウェーデンの食べ物9. 映画のタイトルにも! スウェーデンのお祭り「ミッドサマー」10. 土曜日にキャンデー? スウェーデンの慣習11. 平等と平和こそ、スウェーデンの誇り12. まとめ プロフィール Oskar オスカー(スウェーデン出身)日本の独特な文化に憧れて、2019年に来日。英会話講師として働きながら日本語も勉強中。 |スウェーデン人の共通認識「Lagom」とは? オッケー!次にいきましょう。スウェーデン人の特徴ですが、私のお気に入りは「Lagom」です。Lagomが何かと言うと、直訳すると、完璧な量ということになります。和訳すると「ちょうど良い」ですかね。これはとっても多かったり、逆に少なかったりを意味していません。Lagomは自分がちょうどいいと思う最適な量のことを言います。 「コーヒーはどれくらい欲しい?」「Lagomで!」「どれくらいのお金を一生で稼ぎたい?」「Lagomかな〜」「どれくらい大きい家に住みたい?」「Lagomくらい」 このように、Lagomはは多すぎない、大きすぎない、ちょうど良さを意味しています。最高のものを持たなくても、たくさんのお金を稼がなくても、すべてに自分の意見を言わなくてもいいんです。スウェーデン人はこれら全部をまとめて「Lagom」と言います。スウェーデンのすべての人がこのような感覚でつながっています。でもいつも、いや、時々嘘をつくときに使うこともあります。 子供の時によく言っていたんですが、母親が「宿題は終わったの?」と聞いてきた時、「だいたいね。」と答えて、「どれくらい終わったの?」と聞かれたら、「Lagomだよ」と答えていました。全然終わってなかったのに!笑 |素晴らしく心地よい「Fica」について 次は「Fica」です。Ficaは短い休憩みたいなものです。10分〜15分くらいの短い休憩です。いつFicaを取るかって? 自分が取りたい時に取っていいんです。スウェーデンでは仕事中に毎日だいたい1〜3回はficaを取ります。さらに、ランチタイムはこれとは別に取ることができるんです。なので、ランチの前にficaを取って、ランチの後にまたficaを取るといった感じですね。 ficaはさっき言ったように10分くらい取ります。コーヒーを飲んだり、同僚と話をしたり、時には上司と話をしたり。そして10分後にそれぞれ仕事に戻るといった感じです。ちょうどよく働く時間です。 また、ficaは家でも使うことがあります。突然のお客さんが家に来たとしましょう。 「あれ?加藤さん?あー、加藤さん、どうも」「ficaを取りましょうか」「もちろん!」 そしてコーヒーを飲み、座って、少しの時間リラックスして楽しみます。Ficaは素晴らしいですね。スターバックスで休憩しているような気分です。 |定番からキワモノまで、スウェーデンの食べ物 オッケー、それでは次にいきましょう。有名な料理、食べ物。もちろん、ミートボールでしょう。皆さんミートボールって知ってますよね? ミンチのお肉をボール状にしたもの。そのままですね。 イケアに行ったら、小さなフードコートがあるので、そこで食べることができますよ。もしまだ食べたことがなかったら、ぜひ食べてください。とっても美味しいです。 次、Smörgåstårtaです。直訳すると、サンドイッチ・ケーキ。名前の響きよりは美味しいんですよ。クリームを挟んだサンドイッチの上にレタスやトマト、エビ、きゅうり、ディル、レモン、そしてキャビアを挟んだ素晴らしい見た目でとっても美味しい料理です。 次はSurströmmingです。これはニシンの漬けものなんですが、バルト海で獲れたニシンを使って作っています。キムチの作り方を想像してもらえればわかると思いますが、発酵させますよね?それとほぼ同じ作り方です。でも魚を使って作ります。これが全くひどいんです。臭いし、味も全然よくない。でもスウェーデンの代表的な料理に入っているので、私たちは食べなくちゃいけないんです。ぜひYouTubeで探してみてください。初めてSurströmmingに挑戦する人の動画が見れますよ。とってもおすすめです。リアクションがすごくいい! もしよかったら挑戦してみてください。でも気をつけてくださいね。 次は、キャビアです。 特にカレス・キャビア。キャビアは様々な国で高価な食べ物ですよね。でもスウェーデンでは、300円くらいでチューブに入ったキャビアが買えます。大きなチューブに入ったものもありますよ。卵やパンに乗せて、好きなように楽しめます。スウェーデンではとっても有名なので、ぜひトライしてみてください。 |映画のタイトルにも! スウェーデンのお祭り「ミッドサマー」 次はイベントや祭りについて。最も重要なスウェーデンの祭は、ミッドサマーという祭です。ミッドサマー! 懐かしい! ミッドサマーはその名の通り夏のちょうど真ん中の日に開催されます。1年の中で太陽が1番長く出ている日です。家族や友達と集まって花を頭に乗せたり大きなテーブルにいろんな料理が並びます。Smörgåstårtaやミートボールはもちろん、surstrommingももちろん。笑 私はいらないけど、surstrommingが好きな人もいるので。花を飾ったり、お酒を飲んだり、食べて、笑って。 大きなポールも飾るんですが、花や枝でデコレーションされた木のような。そこに集まって、踊ったりジャンプしたり歌ったり。スウェーデンには「リトルフロッグ」という有名な曲があって、みんなで円を作ってジャンプしながら歌います。なんでこれをやるのかわからないけど。笑 もしミッドサマーにスウェーデンに来たら、一緒に踊りましょう! |土曜日にキャンデー? スウェーデンの慣習 さあ、次はスウェーデンの独特な慣習です。Lördagsgodis。英語に訳すと、Lördagsは土曜日、godisはキャンディー。つまり土曜日のキャンディー。スウェーデンでは毎週土曜日にキャンディーを食べます。なんでかは誰も知らないんですが。 でも、スウェーデンでは平日に贅沢をしない傾向があります。例えば、仕事終わりに軽くお疲れ飲み会をすることはスウェーデンではありません。仕事が終わったら、すぐに家に帰る。でも、金曜日と土曜日は、子供はキャンディーを食べ、大人はお酒を飲みます。スウェーデン人は平日にちょどよく働いて、週末は子供にはキャンディー。大人はお酒。 |平等と平和こそ、スウェーデンの誇り 最後は国としての誇りです。私たちがスウェーデンの何に誇りを持っているか。私はスウェーデンの平等な社会にとっても誇りを持っています。スウェーデンは全員が協力的な、とても社会主義的な国です。すべての人が平等で同じレベルにいます。 例えば会社に入ったとしても、親しい友達と話をするように上司とも話ができます。階級や肩書きを怖がることはありません。思ったこと、感じたことをそのまま上司に言うことができます。同等の立場にいるような感覚で。 また、社会システムも素晴らしいと思います。もちろん完璧ではありませんが、多くの人を救っています。例えば、あなたが心臓移植手術のために多くのお金が必要な場合、スウェーデンでは、何か困ったことがあったらみんなが助けてくれます。これが私たちの国の誇りです。 そして、スウェーデンは数100年の歴史の中で、どんな戦争にも参加していません。もし戦争をしていたら、「勝手にやってください。私たちはスウェーデンだから参加しないよ。」と言うでしょう。スウェーデンはその一部になりたくないんです。これもとてもいいことだと思います。 さて、聞いていただきありがとうございます。私からのスウェーデンの紹介は以上です。もしスウェーデンに行きたくなったら、ぜひ夏に来てください。特にミッドサマー。一緒にフロッグで楽しめます! |まとめ いかがでしたでしょうか? スウェーデン、いい国ですね! 是非行ってみたいです。そして、スウェーデンの方が何を大事にしているのか見えてきたのではないでしょうか? 世界を楽しむためには、もっともっとこうしたことを知っていく必要があります。 そして、こういう方と直接コミュニケーションを取れるだけで、視野は大きく広がります。この「視野の広さ」こそ、これからの世界を楽しむためには重要なものとなります。 そして、そのためには、文中にもありましたが「英語」が強力な武器になります。ワンコイングリッシュでは、気軽に安く英語が学べるだけでなく、様々な国籍の講師が揃っており、スウェーデンをはじめとした他国の文化などについても教えてくれます。他の先生や生徒とコミュニケーションが取れるイベントも盛りだくさんです。体験レッスンも受付中ですので、是非活用をご検討ください。 ▼▼この記事の動画を見る▼▼ この記事を書いた世界人 Oskar See author's posts Tags: スウェーデン, 文化, 旅行, 日本在住, 歴史, 海外, 生活, 留学, 移住, 観光 Continue Reading Previous 【日本在住外国人が語る】スウェーデンについて知っておいて欲しい11のこと(前編)Next 日本に15~20人? リビア人に聞いた「基本から旅行、文化、歴史まで…リビアについての4つのこと」 Recommend/オススメ記事 LIFE STYLE~ニューヨーク特集~[特派員コラム] アメリカ 海外の文化を知る アメリカを舞台としたおすすめ映画6選!アメリカのストリートカルチャー満載 1年 ago Keishi Tokura LIFE STYLE~ニューヨーク特集~[特派員コラム] アメリカ 海外の文化を知る ニューヨーク観光のベストシーズン到来!秋のアクティビティを紹介 1年 ago Keishi Tokura LIFE STYLE~ニューヨーク特集~[特派員コラム] アメリカ 海外の今を知る 海外の文化を知る ミュージカル映画『ラ・ボエーム』公開。舞台は1830年代パリから現代ニューヨークへ 1年 ago Keishi Tokura コメントを残す コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目ですコメント ※ 名前 ※ メール ※ サイト 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。