コロナ禍を経て出入国の規制が緩和され、海外への行き来もだいぶスムーズにできるようになりました。そこで今回は、「微笑みの国」とも称される人気の観光地・タイをフィーチャー。新旧のカルチャーが入り交じる魅力満載のタイは、実は海外旅行初心者にもとってもおすすめ!
「世界を楽しめばあなたの人生がもっと輝く」をコンセプトに、世界の文化に触れられる情報を多数お届けしている『ワンコスモポリタン』ならではの切り口で、この国の魅力をたっぷりとお届けします。
タイってどんな国?
日本と同じアジア圏にありながら、なんとなく知っているようで実はよく知らないという人も多いタイ。実際には、一体どんなところなのでしょうか。まずはこの国の概要をおさらいしてみましょう。
首都はバンコクにあり、公用語はタイ語(とはいえ、観光地のホテルやレストランでは英語も通じることがほとんどなのでご安心を)。人口は約6900万人と、日本と比べるとおよそ半分程度。主な宗教は仏教です。1932年の立憲革命により、それまで700年ほども続いた絶対王制の時代が幕を閉じ、立憲君主制となりました。
比較的治安は良いものの、旅行者がスリなどの被害に遭うケースも珍しくないので十分に気を付ける必要があります。ローカルの人々はとてもフレンドリー。現地の文化や習わしを尊重するようにすると、さらに楽しい滞在が期待できそうです。
リピーター続出!旅行者に人気の理由
一度訪れると虜になってしまう人も少なくないタイ。一体どんなところが、それほどにも人々を惹きつけるのでしょうか。ひとつずつ、その魅力を紐解いてみましょう。
1オリエンタルな文化と歴史
タイの魅力を語るうえで、音楽や舞踊などの伝統文化は欠かせません。目の前で織りなされる芸術をゆっくり観賞してみると、いつの間にかオリエンタルで独特な世界観の虜に。お寺巡りもかなり見ごたえがあり、有名な世界遺産では、歴史を肌で感じることができます。
2美食家を虜にするグルメ
トレンディなモダンレストランからストリートフードまで、ハイ&ローを楽しめるタイのローカルグルメ。ミシュランスターを獲得したオシャレなレストランで舌鼓を打つのもよし。下町の大衆屋台で焼き串やスイーツなどを食べ歩くのもよし。旅のスタイルに合わせて楽しんで。
3美し過ぎるビーチリゾート
タイには「世界で最も美しい」と称されるビーチや島が、いくつもあります。プーケットやサムイ島、クラビなど、世界中のファンを魅了してやまない夢のスポットで寛ぎのひとときを過ごし、心身ともにすっかり癒されてみては?
4アドベンチャーアクティビティー
ジャングルトレッキングからラフティングまで、スリル満点の野外アクティビティも豊富に揃います。大自然を満喫するのにぴったりで、アウトドア派にも嬉しいポイント。家族やカップルで訪れてみたいという人にもおすすめ!
5手厚いおもてなしと物価の安さ
ローカルの人々はおもてなし精神にも長けていて、温厚でフレンドリー。温かい歓迎を受けて瞬時にリゾートムードに浸れるのも、タイならではです。まるで王様になったかのような贅沢気分を味わいながら、物価の安さゆえに予算を抑えられるのは旅行者にとって、とっても嬉しいポイント!
やはり、タイという国はどうやらいいことづくしのよう。「一度は訪れる価値がある」と経験者が口を揃えていうのも納得できそうですね。
タイの妄想旅行へご招待!
「今すぐ現地へ行ってみたい!」そんな気持ちも高まってきたところで、ここからは実際にタイを訪れたらどんな日々を過ごすことができるのか、一週間の旅程表を作ってみました!これを眺めて旅行気分を味わい、妄想を膨らませてみてはいかが。
滞在1日目:バンコクで一日たっぷり観光
ワット・ポー(涅槃仏寺院)やワット・アルン(暁の寺)など、タイの象徴的な寺院巡り。トゥクトゥクや水上バスを使ってのんびりと移動しながら、合間にショッピングも楽しんで。週末ならチャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットなどを訪れてみるのもおすすめ。
滞在2日目:タイ文化をじっくりと体感
伝統的なタイ舞踊やムエタイボクシングを観賞したり、ウェルネスリトリートに参加したりして、タイならではの文化に浸ってみましょう。リトリートは、瞑想レッスンやタイマッサージを受けられるものから、仏教の奥義を学べるものまで種類もいろいろ。
滞在3日目:チェンマイで遺跡巡り
「北方のバラ」とも呼ばれるタイ北部の文化都市・チェンマイ。300以上もの寺院や遺跡があり、それらを巡りながら美しい古都を満喫することができます。「メーサー・エレファント・キャンプ」まで足を延ばして、象乗り体験をしてみるのもおすすめ。
滞在4~6日目:有名ビーチでパラダイスステイ
プーケットをはじめ、サムイ島や、ピピ島、クラビなど、世界有数のビーチリゾートがいくつもあるタイ。お気に入りのビーチ沿いスポットを見つけては、ただただリラックスして至福のひとときを過ごしたり、透明度の高いエメラルドグリーンの海でダイビングやシュノーケリングをしたりして、忘れられない思い出を作りましょう。
滞在7~8日目:手つかずの自然の中を探検
タイはなんといっても自然の宝庫。緑豊かな国立公園のジャングルを探索するのもいい経験です。川を泳いで渡ったり、洞窟を訪れたりする本格的なアドベンチャートレッキングもあるので、自信のある人は挑戦してみて。公園内は広大なので、ツアーに参加して楽しむのがおすすめ。
妄想の旅はいかがでしたか?現地での様子がなんとなく想像できたのではないでしょうか。さらにタイでは、1年を通してさまざまなフェスティバルも開催されます。4月のソンクラーン(タイの正月)、11月のロイクラトン(光の祭典)、チェンマイのイーペンランタンフェスティバルなどは特に有名なので、気になる人はこれらの詳細もチェックして、旅の計画を練ってみましょう。
美食家たちも虜にするグルメ
そのほか、旅の楽しみに欠かせないのが食事です。実はタイは、ミシュランスターを獲得したモダンタイ料理からストリートフードまで、ハイアンドローのグルメ天国!世界中の美食家たちを虜にしています。そこでここからは、タイへ行ったら絶対訪れてみてほしい話題の名店をリストアップしてみました。
1 ジェイ・ファイ
ミシュランの星も獲得したことで知られる、バンコクで人気のローカル食堂。新鮮なカニやエビを使ったシーフード料理が人気で、中でも新鮮なカニの身がたっぷり詰まったオムレツ「カイチアオ・プー」は看板メニュー。
2 ジョク・プリンス
バンコクにある小さなレストランで、ジョク(お粥)やカオトム(お米のスープ)など、伝統的な朝食料理を食べることができます。美味しい味とお手頃な値段で、地元の人たちからも愛され続ける名店。
3 ヒア・ワン・カオ・トム・プラー
タイ国内77県の中でも最も小さいサムットソンクラーム県にあるシーフードレストラン。小さな漁村にありながら、テレビ番組でも取り上げられて一躍有名になった名店です。カオトムプラー(魚入りライススープ)をはじめとするシーフード料理で、地元の人にも大人気。
4 ラート・ロス
チェンマイ旧市街で、美味しい焼き魚を食べたくなったら、こちらがおすすめ。店頭では魚を炭火で焼いていて、香ばしいいい匂いが辺り一帯に漂います。タイ料理というよりも、イサーン料理がメイン。味わい深い料理と手頃な値段で知られています。
5 クン・チャーン
チェンマイにあるベジタリアンレストラン。地元で採れた新鮮な食材を使った美味しくてヘルシーな料理の数々はもちろんのこと、デザートも美味しいと定評が。「ヘルシーで満足感もたっぷり!」と、地元の人にも観光客にも大人気。
これらは、数多くある名店のほんのひと握りに過ぎません。本場の味を楽しみたいという方は、ぜひ事前にリサーチをして隠れた名店を訪れてみてくださいね!
タイ旅行で気を付けたい、5つの注意点
ここまでタイならではのたくさんの良さを挙げてきましたが、旅行をするうえで注意していただきたい点もいくつかあります。安全に楽しい旅にするために、次のことを心がけてみてくださいね。
1 文化と習慣
タイの文化や習わしは独特です。特に宗教施設を訪れる際には適切な服装を心がけ、寺院に入るときなどは靴を脱ぐこと。敬意を払い、マナーをきちんと守って、心地よく旅ができるよう心がけましょう。
2 安全性とセキュリティ
多額の現金は持ち歩かない。公共交通機関を利用するときは慎重に行動する。夜間は明るい場所にいる。この3つを心がけ、すりや盗難などのターゲットにならないようにしましょう。
3 健康管理
デング熱やマラリアなど蚊が媒介する病気も懸念される地域があります。虫除けスプレーや肌の露出を避ける服装で、蚊よけ対策を心がけましょう。最新の予防接種情報も調べておくと安心です。
4 政治情勢
タイは近年政情が不安定で、まれに抗議やデモに発展することもあります。政治的な集まりは避け、常に最新の情報を入手するようにしましょう。
5 環境問題
環境問題に直面しているタイでは、特にプラスチック汚染や野生動物の保護が問題視されています。旅行中の行動も環境への影響に配慮し、プラスチックごみなどを残さないよう気をつけましょう。
必要な予防策をとっておけば、安心して安全な旅を楽しむことができます。