【アメリカの文化を学ぶ!】知っておきたいアメリカ生活のリアル ~留学、長期滞在、移住、短期滞在・旅行の参考に~

グローバル化が進む中、異文化を理解することは、私たちの視野を広げ、新しい発見をもたらしてくれます。日本人にとっての当たり前が、海外では違って見えるように、アメリカの日常は私たち日本人に新鮮な気づきを与えてくれるはずです。
本記事では、日本在住のアメリカ人にインタビューを行い、アメリカの文化や生活について詳しく解説します。留学や長期滞在、移住を考えている方はもちろん、旅行者の方にも参考になる情報が満載です。
アメリカってどんな国? 日本からのイメージ
ハリウッド映画、ハンバーガー、NBA、自由の国、多様性…皆さんはアメリカと聞いて、どんなイメージを持ちますか?
アメリカは北米大陸に位置し、50の州と首都ワシントンD.C.からなる連邦共和国です。「多様性」がキーワードで、様々な人種や文化背景を持つ人々が暮らしています。テクノロジーの革新や娯楽産業、高等教育などが世界をリードする一方で、各地域によって気候や文化、食べ物まで大きく異なるのが特徴です。
東海岸のニューヨークから西海岸のロサンゼルス、南部のテキサス、中西部のシカゴまで、それぞれの地域が独自の文化や伝統を持ちながら、「アメリカン・ドリーム」という共通の価値観のもとに発展を続けています。
アメリカで暮らすメリットについて
メリット1:機会の多さと自由度
「やりたいことをやる」文化が根付いており、年齢や経歴に関わらず新しいことに挑戦できる環境があります。転職も一般的で、キャリアチェンジも珍しくありません。また、起業のサポート体制も整っており、新しいビジネスを始めるハードルが比較的低いのも特徴です。
メリット2:多様性と包括性
様々な文化背景を持つ人々が共存しているため、自分らしさを大切にする文化があります。多様な料理や音楽、アート、ライフスタイルに触れる機会が豊富で、視野を広げることができます。大都市では特に国際色豊かな環境で生活することができます。
メリット3:教育と研究の質
世界トップクラスの大学や研究機関が集まり、革新的な学びの機会があります。社会人教育も充実しており、働きながら学位を取得することも一般的です。また、実践的なスキルを重視する教育システムも特徴の一つです。
メリット4:娯楽とレジャーの充実
国立公園や広大な自然、エンターテイメント産業、プロスポーツなど、多様な楽しみ方があります。週末には家族でキャンプに出かけたり、スポーツイベントを観戦したり、様々なレジャー活動を楽しむ文化があります。また、各地域で特色あるフェスティバルも盛んです。
① 知っておきたいアメリカ生活のリアル(買い物)
―日本と違う!と思った買い物の仕方とか、買ったものってある?
スーパーのサイズがとにかく大きいです!日本のスーパーの3倍以上あるのが普通で、最初は迷子になりそうでした。それと、ほとんどの店が年中無休で、24時間営業の店も多いんです。深夜に買い物ができるのは、忙しい生活の中ですごく便利ですよ。
あと、バルク販売(大量販売)の文化にも驚きました。コストコのような会員制倉庫型スーパーでは、トイレットペーパーが36ロールとか、シリアルが2箱セットとか、とにかく大量パックで売られています。最初は「こんなに使い切れるの?」と思いましたが、保存がきくものは大量に買っておく方が結局お得なんです。
支払い方法も面白くて、クレジットカードが基本。小さな買い物でもカードを使うのが当たり前です。最近はApple PayやGoogle Payなどのモバイル決済も普及していて、現金を持ち歩かない人も多いです。あと、チップ文化も日本人には慣れないかもしれませんね。レストランだけでなく、配達員やタクシー運転手など、サービス業全般にチップを渡す習慣があります。
驚いたのは返品システムの寛容さです。ほとんどの店で、レシートがあれば未使用品なら理由を問わず返品できるんです。洋服を買って家で試着し、気に入らなければ返品するのが普通です。日本だと申し訳なくて言い出せないようなことも、ここでは当たり前の権利として尊重されています。
② 知っておきたいアメリカ生活のリアル(食事)
―アメリカの食事で、え!って思ったことある?
まず驚くのは量ですね!レストランの一人前が日本の倍以上あって、最初は食べきれませんでした。だから「doggy bag(持ち帰り容器)」の文化があって、食べきれなかった分は当たり前のように持ち帰ります。日本だと恥ずかしいと思うかもしれませんが、ここでは食べ物を無駄にしないという意味でも普通のことなんです。
朝食も日本とは全然違います。パンケーキやワッフル、卵とベーコン、シリアルなど、かなりしっかり食べる人が多いです。特に週末のブランチ文化は特徴的で、友人や家族と遅めの朝食を楽しむために、人気店には長い行列ができたりします。
あと、コーヒーの飲み方も特徴的です。日本だとオフィスで一息つく感じでコーヒーブレイクしますよね。でもアメリカ人は歩きながら、車の運転中も、会議中も、常にコーヒーを持ち歩いています。そして甘いフレーバーシロップや大量のクリームを入れるのが好きな人も多いんです。
外食文化も発達していて、週に何回も外食するのが普通です。特に「Happy Hour」という、仕事帰りの夕方に飲み物や軽食が割引になる時間帯があって、同僚や友人と軽く一杯飲んでから帰る習慣があります。日本の居酒屋のノリに近いかもしれませんが、もっとカジュアルな感じです。
―家で料理するときは、どんなものを作るの?
アメリカ人の家庭料理は意外とシンプルです。グリルした肉や魚と野菜の付け合わせが基本ですね。BBQも人気で、週末に庭やパティオでグリルを使って家族や友人と食事を楽しむのが一般的です。
でも最近は健康志向も高まっていて、サラダも主食として食べる人が増えています。ただし日本のサラダとは全然違って、グリルチキンやアボカド、ナッツなどを入れた栄養満点のボリュームサラダが主流です。
面白いのは「meal prep(ミールプレップ)」という文化で、週末に1週間分の食事を事前に準備しておくんです。仕事が忙しい人は、プラスチック容器にランチを5個分作り置きして冷蔵庫に入れておくことも珍しくありません。効率重視の文化を感じますね。
伝統的なアメリカ料理というと、マック&チーズやミートローフ、フライドチキンなどが人気です。でも実際には、イタリアン、メキシカン、アジアン、中東料理など、様々な国の料理の影響を受けた多様な食文化が根付いています。特に都市部では世界各国の料理が手に入りますよ。
③ 知っておきたいアメリカ生活のリアル(休日)
―休日ってどんな感じで過ごすの?
アメリカ人は「アクティブに過ごす」のが好きです。週末は朝からハイキングやサイクリング、ジョギングなどの屋外活動を楽しむ人が多いですね。特に国立公園や自然保護区が人気で、キャンプやバーベキュー、釣りなどを家族で楽しみます。
スポーツ観戦も休日の定番です。特に秋のフットボールシーズンは、日曜日にはテレビの前で家族や友人とスナックを食べながら試合を観るのが一種の儀式になっています。地元のチームの試合があれば、スタジアムに行ってテールゲートパーティー(駐車場での試合前のバーベキューパーティー)に参加する人も多いです。
ショッピングも重要な休日の過ごし方です。アメリカにはモールの文化があって、買い物だけでなく、映画を見たり食事をしたり、一日中過ごせる場所になっています。特にブラックフライデー(感謝祭翌日の大セール)は、朝早くから行列ができるほどの一大イベントです。
あとは、家での「ホームパーティー」文化も特徴的です。友人や家族を招いて、ポットラック(参加者がそれぞれ料理を持ち寄るパーティー)スタイルで食事をしながら交流するのが一般的です。日本のように「お招きするなら完璧にもてなさなきゃ」というプレッシャーはなく、もっとカジュアルな感じです。
休暇の取り方も特徴的で、日本と違って夏休みが2週間〜1ヶ月あるわけではないんです。その代わり、年間を通じて小刻みに3〜4日の休暇を取って、長い週末を作るスタイルが一般的です。ただ、クリスマスシーズンは例外で、多くの人が1週間以上の休みを取って家族と過ごします。
④ 知っておきたいアメリカ生活のリアル(家族)
―家族との過ごし方って、日本とどう違うの?
アメリカでは「核家族」が基本で、親と子供だけで暮らすのが一般的です。おじいちゃんおばあちゃんと一緒に住むことは比較的少ないですね。でも、家族の絆は強くて、定期的に集まる機会を大切にしています。
特に感謝祭(11月第4木曜日)やクリスマスは、離れて暮らしている家族が集まる重要な機会です。感謝祭はアメリカの家族行事の中で最も重要で、七面鳥の丸焼きとパンプキンパイを食べながら、家族と感謝の気持ちを分かち合います。アメリカ人は何時間もかけて実家に帰省するほど、この行事を大切にしています。
子育ての考え方も日本と違いますね。子供の「自立」をとても重視します。例えば、子供に小さい頃から家事を手伝わせたり、アルバイトを経験させたりするのが一般的です。また、大学生になると親元を離れて暮らすのが当たり前で、親も子供の独立を応援する文化があります。
面白いのは、家族間のコミュニケーションのオープンさです。日本だと親に対して本音を言うのをためらうこともあると思いますが、アメリカでは子供でも親に対して自分の意見をはっきり言うのが普通です。家族会議で重要な決断をしたり、お互いの考えを尊重し合う文化があります。
もう一つ特徴的なのは「ブレンデッドファミリー(再婚家族)」の一般的さです。離婚や再婚によって、血のつながりがなくても家族として暮らすことが珍しくありません。「ステップマザー(継母)」や「ハーフブラザー(異父兄弟)」という関係性も普通に受け入れられています。家族の形が多様なんです。
⑤ 知っておきたいアメリカ生活のリアル(その他)
―アメリカ人に人気のスポーツとか、観光地って何?
アメリカでは地域によって人気のスポーツが違います。東海岸や中西部では野球(MLB)やアメリカンフットボール(NFL)が大人気ですが、西海岸ではバスケットボール(NBA)やサーフィンが盛んです。南部ではNASCAR(自動車レース)も人気があります。スポーツは単なる娯楽ではなく、アイデンティティや誇りの一部になっていて、地元チームのグッズを身につけるのも一般的です。
子供のスポーツも盛んで、学校のチームやリーグに所属する子供が多いです。特に高校スポーツは地域のエンターテイメントとしても重要で、金曜夜の高校フットボールの試合は地域の一大イベントだったりします。親も子供のスポーツに熱心で、週末は試合の応援に行くのが日課という家族も多いです。
アメリカ人に人気の観光地は、実は外国人観光客があまり行かないところが多いんです。例えば、グランドキャニオンやイエローストーン国立公園は有名ですが、アメリカ人の間では「グレート・スモーキー・マウンテンズ国立公園」や「アカディア国立公園」なども人気です。特に夏休みシーズンは、キャンピングカーで国立公園を巡る「ロードトリップ」が定番です。
ビーチリゾートも人気で、フロリダのパナマシティビーチや、南カロライナのマートルビーチなどは、アメリカ人にとっての定番バカンス先です。日本人観光客が集中するハワイやロサンゼルス、ニューヨークとは違う、ローカルな魅力が詰まっています。
あとは「小さな町の魅力」を楽しむ旅行も人気です。例えば、ニューイングランド地方の秋の紅葉ツアーや、中西部の小さな町を巡る旅など、地方の文化や食を楽しむ旅行が増えています。アメリカ人自身が「本物のアメリカ」を発見するような旅を好む傾向があります。
まとめ
アメリカの文化を知ることで、多様性や自由を重んじる価値観、効率と利便性を追求する一方で家族の時間も大切にするバランス感覚に触れることができます。「自分らしく生きる」を大切にしながらも、感謝祭やクリスマスといった伝統行事で家族の絆を確認する文化は、私たちにとっても新しい視点を与えてくれるでしょう。
休日をアクティブに過ごし、オープンなコミュニケーションを大切にする。多様な食文化を楽しみ、自然の中で過ごす時間を作る。子供の自立を重視しながらも、家族の集まりを大切にする。そんなアメリカの生活様式には、現代を生きる私たちへのヒントが詰まっているように思えます。
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