【韓国の文化を学ぶ！】知っておきたい韓国生活のリアル ～留学、長期滞在、移住、短期滞在・旅行の参考に～
韓国ってどんな国？ 日本からのイメージ
日本と韓国は地理的に近く、長い歴史の中で文化的交流を重ねてきた隣国です。近年では韓流ブームやK-POPの人気によって、多くの日本人が韓国文化に親しみを持つようになりました。 日本人が韓国に対して持つイメージは、美味しい料理、おしゃれなファッション、美容への高い意識、そして情熱的な国民性などが挙げられます。また、ソウルのような大都市では発達した交通網や最新技術を活用したサービスが充実していることも知られています。 しかし、実際に韓国で生活すると、メディアや観光では見えてこない日常の姿があります。この記事では、韓国での実際の暮らしについて、より深く掘り下げていきましょう。韓国で暮らすメリットについて
韓国で暮らす最大のメリットの一つは、生活コストのバランスの良さです。特に日本の都市部と比較すると、食費や交通費が比較的リーズナブルな一方で、高い生活水準を維持できます。 また、公共交通機関が非常に発達しており、ソウルを中心に地下鉄やバスのネットワークが充実しています。24時間営業の店舗も多く、夜遅くまで活気に溢れた街の雰囲気を楽しめます。 さらに、インターネットの接続速度は世界トップクラスで、デジタル化された行政サービスも充実。スマートフォン一つで多くの日常手続きが完結する便利さも魅力です。 韓国では、外国人向けのコミュニティも活発で、特に留学生や駐在員向けのサポート体制が整っています。言語の壁を感じることもありますが、若い世代を中心に英語が通じる場面も増えてきています。
① 知っておきたい韓国生活のリアル（買い物）
韓国での買い物は、伝統市場からモダンなデパートまで幅広い選択肢があります。東大門市場や南大門市場といった大規模な市場では、衣料品から食材まで様々な商品を格安で購入できます。ただし、こうした市場では値段交渉が一般的なので、最初は戸惑うかもしれません。 スーパーマーケットは「マート（마트）」と呼ばれ、イーマート（E-mart）やホームプラス（Homeplus）などの大型チェーンが一般的です。日本のスーパーと比べると、野菜や果物はやや割高ですが、肉類は比較的安く購入できます。また、キムチや韓国海苔などの韓国特有の食材は種類も豊富で価格も手頃です。 コンビニ文化も発達しており、CU（シーユー）やGS25などのチェーンが街中に点在しています。日本のコンビニより品揃えはシンプルですが、韓国ならではの即席食品や飲料が充実しています。特に、コンビニでイートインができる店舗も多く、一人での食事にも便利です。 最近ではオンラインショッピングも非常に人気で、「クーパン（쿠팡）」などのサービスでは、注文から数時間で商品が届く「ロケット配送」が利用可能です。韓国では、日本以上にキャッシュレス決済が普及しており、小さな露店でもカード払いやスマホ決済が一般的です。② 知っておきたい韓国生活のリアル（食事）
韓国の食文化は日本人にも馴染み深いものが多いですが、実際の食生活にはいくつかの特徴があります。まず、食事は基本的に「バンチャン（반찬）」と呼ばれる小鉢の料理が多く提供される形式です。キムチは毎食必ず登場し、家庭によって味が異なるのも特徴的です。 外食文化が非常に発達しており、特に若者は頻繁に外食を楽しみます。サムギョプサル（豚バラ肉の焼肉）やタッカルビ（鶏肉の炒め物）などの人気メニューは、友人や同僚との食事に欠かせません。また、「ポジャンマチャ（포장마차）」と呼ばれる屋台での食事も、韓国の食文化の一部です。 韓国料理は全般的に辛いイメージがありますが、実際には辛くない料理も豊富にあります。サムゲタン（参鶏湯）やコムタン（牛骨スープ）などの優しい味わいのスープ料理も日常的に食べられています。 飲食店での注文はデジタル化が進んでおり、テーブルに設置されたタブレットで注文するシステムや、スマートフォンのアプリを使った注文・決済サービスが一般的です。また、「配達文化」も発達しており、ほぼ全てのジャンルの料理をデリバリーで楽しむことができます。
③ 知っておきたい韓国生活のリアル（休日）
韓国の人々は休日の過ごし方にもいくつかの特徴があります。カフェ文化が非常に発達しており、休日には友人とカフェでゆっくり過ごす「カフェ巡り」が人気です。韓国のカフェは内装にこだわったおしゃれな空間が多く、SNS映えする写真スポットとしても注目されています。 また、「チムジルバン（찜질방）」と呼ばれる温浴施設も休日の定番スポットです。サウナや岩盤浴を楽しめるだけでなく、食事処や休憩スペースも完備されており、一日中過ごすこともできます。家族や友人と一緒に利用することが多く、コミュニケーションの場としても機能しています。 韓国の若者の間では「ノレバン（노래방）」、いわゆるカラオケも大人気です。日本のカラオケボックスと比べると部屋が広く、音響設備も充実しています。歌を歌うだけでなく、ダンスをしたり、パーティーのように楽しむ場合も多いです。 自然を楽しむ文化も根付いており、週末にはソウル近郊の山々でハイキングを楽しむ人々が多く見られます。特に秋の紅葉シーズンや春の桜の季節には、国立公園や有名な山が多くの人で賑わいます。④ 知っておきたい韓国生活のリアル（家族）
韓国の家族関係は儒教の影響を受けた伝統的な価値観と現代的な考え方が混在しています。かつては大家族制が一般的でしたが、現在は核家族化が進み、特に都市部では一人暮らしも増えています。 それでも家族の絆は依然として強く、特に祝日や記念日には家族が集まる習慣があります。「ソルラル（설날）」（旧正月）や「チュソク（추석）」（秋夕、韓国の感謝祭）などの伝統的な祝日には、地方に住む親族を訪ねる「帰省ラッシュ」が発生します。 子どもの教育に対する熱意は非常に高く、「教育熱」とも呼ばれるほどです。放課後には多くの子どもが「ハグォン（학원）」と呼ばれる学習塾に通い、英語や数学などを学びます。大学入試の競争率は非常に高く、教育費は家計の大きな部分を占めています。 また、韓国では結婚式や誕生日などの家族行事が盛大に行われることが多いです。結婚式は大規模なホテルや専門のウェディングホールで行われ、数百人の招待客を迎えることも珍しくありません。⑤ 知っておきたい韓国生活のリアル（その他）
韓国での生活で特筆すべき点としては、「パリバリ（빨리빨리）」文化が挙げられます。これは「早く早く」という意味で、韓国社会全般に見られるスピード重視の傾向を表しています。配達サービスの迅速さや、建設プロジェクトの短期間での完成などに現れています。 また、韓国は「ジョン（정）」という独特の概念があります。これは情や絆、心のつながりを意味し、韓国人同士の人間関係の基盤となっています。初対面では少し距離を置くこともありますが、一度親しくなると非常に温かく接してくれるのが特徴です。 公共マナーについては、日本とは異なる部分もあります。例えば、電車やバス内での会話は比較的自由で、電話での会話も一般的です。また、年長者を敬う文化が強く、目上の人に対しては特別な敬語（「ハンマル（한말）」）を使います。 韓国では「ウリ（우리）」という言葉がよく使われます。これは「私たち」という意味ですが、単に複数を表すだけでなく、帰属意識や一体感を表現する重要な概念です。「ウリ家族」「ウリ会社」というように使われ、集団への帰属意識の強さを示しています。まとめ
韓国は日本から近く、文化的類似点も多いながら、独自の魅力に溢れた国です。買い物ではデジタル化が進んだ便利なシステム、食事では多彩な味と外食文化、休日にはカフェやチムジルバンでのリラックスした時間、家族との強い絆、そして「パリバリ」と「ジョン」に代表される独特の国民性など、様々な側面から韓国の日常を知ることで、より深く文化を理解することができます。 韓国は急速に発展し続ける一方で、伝統文化も大切にする国です。短期旅行では見えてこない日常生活の様子を知ることで、韓国への理解がさらに深まるでしょう。留学や長期滞在を考えている方は、ぜひこうした生活のリアルな側面も念頭に置いて準備されることをおすすめします。 ワンコイングリッシュでは、英語だけでなく文化などについても教えてくれます。他の先生や生徒とコミュニケーションが取れるイベントも盛りだくさんで、海外の文化を知ろうとしている方におすすめの英会話学校です。体験レッスンも受付中ですので、是非活用をご検討ください。
この記事を書いた世界人
