【インドネシアの文化を学ぶ!】インドネシアの食文化の日本との違い5選 ~留学、長期滞在、移住、短期滞在・旅行の参考に~

インドネシアってどんな国? 日本からのイメージ

インドネシアは東南アジアに位置する群島国家で、17,000以上の島々からなる世界最大の島国です。人口約2億7000万人を抱え、300以上の民族グループと700以上の言語が存在する多民族・多文化国家です。

日本人にとってインドネシアといえば、バリ島のリゾートビーチ、熱帯の自然、ナシゴレンやサテなどの料理、そして親日的な国民性というイメージが強いかもしれません。しかし、実際のインドネシアは想像以上に多様で豊かな文化が息づいています。

インドネシアで暮らす/インドネシアに行くメリットについて

インドネシアで暮らしたり、旅行したりするメリットはたくさんあります。まず、人々の温かさと親切さを実感できること。次に、多様な文化や食事を体験できること。そして、美しい自然や世界遺産を楽しめることが挙げられます。

特に食に関しては、地域ごとに独自の料理があり、スパイスの効いた香り豊かな料理から甘い伝統菓子まで、様々なバリエーションを味わうことができます。食文化を通じてインドネシアの魅力を探っていきましょう。

 

 

① インドネシアの食文化の日本との違い(食事)

――インドネシアの食事で日本と一番違うと思うことってなに?

やっぱり一番の違いは、スパイスの使い方かな。日本料理は素材の味を活かすことが多いけど、インドネシア料理はスパイスをたくさん使って、複雑で深い味わいを作るんだ。一つの料理に10種類以上のスパイスを使うことも珍しくないよ。

あとは、日本では「いただきます」「ごちそうさま」って言うけど、インドネシアのイスラム教徒は食前に「ビスミッラー」(神の名において)って言うんだ。でも食後の挨拶はないんだよ。

――インドネシアの朝食って日本と違う?

全然違うよ!日本ではご飯とみそ汁に納豆や焼き魚みたいな軽めの朝食が多いけど、インドネシアでは朝からナシゴレン(炒飯)、ミーゴレン(焼きそば)、ロントン(米の団子入りココナッツミルクスープ)みたいな重たい食事を食べることが多いんだ。

逆に日本人が驚くのは、インドネシアでは朝からフライドチキンを食べることもあるってこと。「ナシ・ウダッ」っていう、フライドチキンとサンバル(唐辛子ソース)、野菜がのったご飯は朝食の定番なんだよ。

――食器の使い方に違いはある?

日本では箸が基本だけど、インドネシアではスプーンとフォークを使うことが多いかな。でも面白いのは、フォークは直接口に入れないで、スプーンに食べ物を寄せるために使うこと。それで右手に持ったスプーンで食べるんだ。

伝統的な食べ方だと、右手の指を使って食べることもあるよ。特にパダン料理のレストランでは今でも手食が一般的なんだ。最初は慣れないかもしれないけど、実は手で食べると味がよく分かるんだよ。

② インドネシアの食文化の日本との違い(会話)

――食事中の会話って日本とインドネシアで違う?

日本では「食事中はあまりおしゃべりしない」って教えられることもあるけど、インドネシアでは逆!食事中におしゃべりしないのは変だと思われるかも。食事は社交の場だから、みんなでわいわい話しながら食べるのが普通なんだ。

あと、日本では「おいしい」って言うと料理の人が喜ぶけど、インドネシアでは「エナック!」(おいしい!)って何度も言うのが礼儀だよ。言えば言うほど料理を作った人が嬉しくなるんだ。

――インドネシアの食事マナーで日本人が知らなくて失敗しがちなことってある?

左手で食べ物を渡したり、受け取ったりするのはNG!インドネシアでは左手は不浄と考えられてるから、食事に関することは必ず右手でするのがマナーなんだ。

それから、食べ物を残すことは失礼じゃないよ。日本では「一粒も残さず食べる」のが美徳とされることが多いけど、インドネシアでは全部食べきれなくても大丈夫。むしろ、たくさん出されて少し残すぐらいが「おなかいっぱい満足した」っていう意味になるんだ。

――レストランでの食事マナーで日本と違うところは?

日本のレストランではお客さんが店員を呼ぶとき控えめにすることが多いけど、インドネシアではもっと積極的に呼ぶよ。「パック!」(男性店員)や「ンブ!」(女性店員)って大きな声で呼ぶのが普通なんだ。

あとは会計の仕方も違うね。インドネシアではみんなで割り勘にすることもあるけど、誰か一人が全額払うことも多いんだ。次回は別の人が払うっていう暗黙のルールがあるよ。日本みたいに細かく計算して割り勘にすることはあまりないかな。

 

 

③ インドネシアの食文化の日本との違い(記念日/祝日)

――インドネシアの記念日や祝日の食事って日本と違う?

イスラム教の断食月「ラマダン」が終わった後の「レバラン」(断食明け大祭)では特別な料理を食べるんだ。「クトゥパット」って言ってココナッツの葉で包んだお米のケーキや、「オポール・アヤム」っていうココナッツミルクで煮込んだ鶏肉料理が定番だよ。

日本のお正月におせち料理を食べるみたいに、インドネシアでも祝祭日には特別な料理があるんだけど、それぞれの民族や地域によって全然違うんだ。例えばジャワの人とバリの人じゃ、お祝いの料理が全く違うよ。

――結婚式や誕生日の食事はどんな感じ?

結婚式では「ナシ・クニン」っていうターメリックで黄色く着色したご飯が必須だね。黄色は幸福と繁栄の象徴なんだ。それに「ブブール・メラー・プティ」という赤と白のお粥も出されることが多いよ。赤白はインドネシア国旗の色で、国家への忠誠も表してるんだ。

誕生日には「トゥンパン・ナシ」っていう円錐形に盛り付けた色とりどりのご飯が定番!これは人生の山を表していて、周りに色んなおかずを配置するんだよ。日本のケーキみたいな存在かな。

――インドネシアで「これを食べると健康になる」みたいな言い伝えはある?

「ジャムー」っていう伝統的なハーブドリンクがあるよ。これは何百年も前から伝わる健康飲料で、風邪予防や疲労回復に効くって言われてるんだ。特にウコンやジンジャー、レモングラスなどを混ぜた「クニル・アサム」は女性の健康にいいとされてるよ。

日本では味噌汁や納豆が健康食とされるけど、インドネシアでは「テンペ」という大豆発酵食品が同じような位置づけかな。タンパク質が豊富で、コレステロールを下げる効果があるって言われてるんだ。

④ インドネシアの食文化の日本との違い(おふくろの味)

――インドネシアのお袋の味って日本と比べてどう違う?

日本のお袋の味といえば、みそ汁や煮物みたいにやさしい味付けが多いけど、インドネシアのお袋の味はスパイシーなものが多いね。例えば「サヨール・ロデ」っていうココナッツミルクのスープや、「アヤム・ゴレン」(鶏の唐揚げ)がインドネシア版のお袋の味かな。

面白いのは、インドネシアでも「うちのママの料理が一番」って言うこと。でも、その「一番」の基準が「一番辛い」だったり「一番香辛料が効いてる」だったりするんだよ。

――インドネシアにも日本の「おにぎり」みたいな国民食はある?

「ナシ・ブンクス」かな。これはバナナの葉でご飯とおかずを包んだもので、日本のおにぎりみたいに手軽に持ち運べるんだ。農作業の合間に食べたり、長距離移動のときに持っていったりするよ。

あとは「バクソ」(肉団子スープ)も国民食的な存在だね。インドネシアの至るところに屋台があって、学校帰りの子どもからサラリーマンまで、みんなが食べる人気メニューなんだ。日本のラーメンみたいなポジションかも。

――家庭料理のレシピはどうやって受け継がれるの?

面白いことに、インドネシアでは料理のレシピを文字に書き残すことが少ないんだ。「少しの塩」「適量のニンニク」みたいにあいまいな表現で、母から娘へ口頭で伝えられることが多いよ。

だから同じ料理でも家庭によって味が全然違うことがあるんだ。例えば「ルンダン」っていうスパイシーな牛肉の煮込み料理は、本来スマトラのミナンカバウ地方の料理だけど、ジャワの家庭で作るとちょっと甘くなったりするんだよ。地域や家庭によるアレンジが楽しいところだね。

⑤ インドネシアの食文化の日本との違い(その他)

――インドネシアの食べ物で日本人が驚くものってある?

「ドリアン」かな。東南アジアでは「果物の王様」って呼ばれてるけど、強烈な匂いがあって、日本人には「下水のにおい」とか「腐ったタマネギのにおい」って表現される果物。でも食べてみると甘くてクリーミーでとってもおいしいんだよ!

あとは「プタイ・チナ」(中国のスープ)っていうスープも驚かれることが多いかも。黒い色をしていて、カエルが入ってることもあるんだ。漢方の効能があるって言われてるよ。

――インドネシアの調味料で日本にはないものは?

「テラシ」かな。これは小エビを発酵させて作るペーストで、すごく強烈な匂いがするんだけど、料理に少し入れると深みのあるうま味が出るんだ。日本の「なめたけ」みたいな役割かもしれないね。

あとは「クチャップ・マニス」っていう甘い醤油も特徴的。日本の醤油より甘くて濃厚で、ミーゴレン(焼きそば)などの味の決め手になるよ。これがないとインドネシア料理の本場の味は出せないんだ。

――インドネシアのストリートフードで絶対に試すべきものは?

「サテ」は外せないね!これは小さな肉の串焼きで、ピーナッツソースをかけて食べるんだ。牛肉、鶏肉、ヤギ肉など色々な種類があって、屋台で気軽に食べられるよ。

あと「マルタバック」っていう卵と挽肉を包んだクレープみたいなものも人気。インドネシア版のお好み焼きって感じかな。屋台で熱々を食べるのが最高なんだよ。夜市に行ったら絶対に試してみて!

まとめ

インドネシアの食文化は、日本とは大きく異なる点が多くあります。スパイスを多用した料理、手で食べる習慣、食事中の活発な会話、そして地域ごとに異なる多様な味わいが特徴的です。

日本の繊細で素材を活かした料理文化とは対照的に、インドネシアでは香辛料の複雑な組み合わせと大胆な味付けが魅力となっています。また、食事を通じたコミュニケーションや地域の多様性を尊重する文化は、グローバル化が進む現代でも色あせることなく受け継がれています。

インドネシアを訪れる際は、ぜひ勇気を出して地元の食文化に飛び込んでみてください。驚きと発見に満ちた美味しい冒険が待っていることでしょう。

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