「花粉症」は海外にもある? 発症者数が多いオーストラリアの治療法も紹介

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今回のテーマは「花粉症」。日本ではすっかり春の風物詩となっていますが、実は海外でも花粉症患者は増加傾向。日本と同じくらい花粉症がポピュラーになってしまっているオーストラリアを中心に、海外の花粉症事情を紹介します!

 

花粉症が世界で初めて確認されたのはヨーロッパ

日本では「国民病」と表現されることもある花粉症ですが、毎年その症状に悩まされているのは、実は日本人だけではありません。

世界で最初に花粉症が発見されたのはヨーロッパ。イギリスで見つかった1819年当時の診療記録が、最古のものとされています。

このイギリスのものほど確かな内容ではないものの、そのほかにも紀元前のローマ帝国や中国でも、花粉症のような症状を記録した書が発見されています。

日本の「スギ花粉症」は世界三大花粉症のひとつ

ひどい症状を引き起こす日本の「スギ花粉症」は、「世界三大花粉症」のひとつに数えられます。

スギ以外では、主にヨーロッパで5~7月ごろに飛散するカモガヤなどによって引き起こされる「イネ科花粉症」や、アメリカ全域で8~10月ごろにピークを迎える「ブタクサ花粉症」が、この「世界三大花粉症」として認められています。

もちろん、この3種類以外にも世界各地ではさまざまな花粉症が見つかっていて、その総数はなんと60種類ほどにも及びます。

日本も海外も花粉症の有病率は上昇中

花粉症患者の数は、日本国内でも海外でも増加し続けているというデータもあります!

ニッセイ基礎研究所のリサーチによると、日本の花粉症有病率(スギ花粉以外も含む)は、1998年から右肩上がりで増加傾向なのだそう。スギ花粉症に絞ってみてみても、その患者数は10年ごとに10%以上ずつ伸びています。(※本リサーチでは、1998年から約10年おきに実施されている「鼻アレルギーの全国疫学調査1」を参照)

世界アレルギー機構による「World Allergy Week 2016」の報告資料を見ても、13~14歳小児の花粉症の有病率は、世界全体で22.1%。過去15年間を平均しても、年間平均で0.3%ずつ増加中ということが分かります。

 

オーストラリア人に聞く!現地の花粉症事情

ここからは、海外の花粉症事情に関するリアルな声を聞くべく、日本在住のオーストラリア人にインタビューしてみました!

オーストラリアは、海外でも花粉症の発症者数が多いといわれています。実際にはどうなのでしょうか。

 

―まずは自己紹介をお願いします。

私の名前はリーラ(Leila)!  出身地はオーストラリアのブリスベンという町よ。日本に興味を持ち始めた最初のきっかけは、小学校の第2か国語の授業で日本語を学んだこと。16才の時に、奨学金をもらって日本の女子高に行くことにしたの。

卒業後は帰国してオーストラリアの大学に入学したんだけど、やっぱり日本語や日本の文化が好きで、3年前にまた日本に戻ってきたの。

自然が豊かなオーストラリアは花粉症の種類も豊富!

―オーストラリアでは、どんな植物が花粉症を引き起こすの?

オーストラリアでは、花粉症っていってもいろんな種類があって、日本のようにスギ花粉だけに集中しているわけではないの。

豊かな自然に囲まれて、年間を通じていろんな花も咲いているから、人によってさまざまな植物に反応するんだけど、それをひとくくりに「ヘイフィーバー(花粉症)」って呼んでるんだよね。

 

意外な植物だって花粉症の原因に

―リーラさんの場合は、何の花粉で花粉症の症状が出たの?

私の場合はジャスミンの花粉がきっかけ。小学生の時に発症してしまったの。そこからもともと患っていた喘息も悪化しちゃって、そうはもう大変!!

多肉植物の金のなる木ってあるでしょう。あの花粉にも反応してたから、オーストラリアでは、本当になんでも花粉症の原因になっちゃうって感じかな。周りではミモザの花粉症も、とっても多いよ! 

オーストラリアでは「抗ヒスタミン剤」や「ユーカリオイル」で症状を和らげる

― 一般的な治療や、おススメの対策について聞かせて。

オーストラリアで花粉症になったら、だいたいの人は「GP」と呼ばれる一般医のもとを訪れて処方箋を出してもらって、抗ヒスタミン薬を飲んで対応してるよ。これが最も一般的な対処法かな。

ほかにも、私のママなんかは、ユーカリの精油をいろんなところで活用してる。お手製スプレーを作って、身の回りやカーペットに吹きかければ、気軽に香りを楽しむことができるの。こうしたオイルは、希釈して掃除や洗濯に使うこともできるよ。

もともとオーストラリアが原産のユーカリ。そのアロマオイルは現地ではすごく人気で、薬局などで気軽に手に入るの。呼吸器系にとっても良くて、花粉症で詰まってしまった鼻の通りもよくなるよ。そのほかにもいろんな効果があって、抗菌作用もあるし、爽やかな香りで気分転換にもなるし、私も大好き!

最後にもうひとつ、私からおススメの直し方があるんだけどね。それはずばり、ビーチに行くこと! できればビーチの目の前みたいな物件に引っ越しちゃうのがイチバンね。

ビーチの近くではいい気が巡っていて、空気汚染も和らぐ気がするの。潮風がいいんだと思う。ビーチの近くを散歩するのはもちろん、海の中で泳いだり、太陽を全身に浴びたりしていると、不思議と気分までヘルシーになるでしょ?

ちなみに私の実家があるのは、ブリスベンといってもサンシャインコーストっていうビーチタウンとブリスベンの中心地の間くらい。実際、ゴールドコーストとかサンシャインコーストなどのビーチに住んでいる友だちは、全然花粉症を発症してないの。もともと花粉症持ちだったっていう人は何人かいるけどね。

花粉症、風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルスを見分けるポイントは「鼻水」!

ホメオパシーやキネジオロジー、鍼灸といった代替医療が、他国に比べ普及しているオーストラリア。ユーカリオイルを活用するというリーラさんのお話は、ナチュラル志向の人も多い土地ならではの対処法かもしれません。

ここからは、花粉症の症状の「見分け方」についても紹介しておきます。

そもそも花粉症は、風邪や新型コロナウィルスの症状との共通点も多く、見分けるのが難しいと感じる人も少なくありません。

ただし、見分けられるポイントもあります。違いは「鼻水」や「くしゃみ」に大きく現れます。とくに「透明でサラッとした鼻水」や「突発的に連続して出るくしゃみ」は、花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎に多い症状。意識しながらチェックしてみてください。

花粉症を表す英語は3種類ある

最後に、花粉症の英語の表現方法を学んでみましょう。あてはまる英単語は主に3つ。「Hay fever」「Pollen Allergy」「Pollinosis」です。

もっともよく使われるのは、「Hay fever(ヘイフィーバー)」。「Hay」には「干し草」という意味がありますが、干し草は、鼻水やくしゃみ、熱、喉の痛みなどの症状を引き起こすことがあります。そこから派生して、これに似た症状の花粉症を表す単語としても使われるようになったようです。

今回インタビューをしたリーラもずっと、この「Hay fever」という表現を使っていました。

 

【まとめ】英語を活用して世界を広げませんか?

花粉症について意外な発見などはありましたか?

何かちょっと気になるニュースなどがあった時、「英語」を学んでいれば、こんな風にその国出身の人からリアルな生の声を聞くこともできます。それは、あなたの世界観をぐっと広げ、さまざまな可能性を与えてくれることでしょう。

「ワンコイングリッシュ」では、日本在住のオーストラリア人が英語だけでなく文化などについても教えてくれます。他の先生や生徒とコミュニケーションが取れるイベントも盛りだくさんで、海外での生活を検討している方におすすめの英会話スクールです。

体験レッスンも受付中ですので、お気軽に申し込んでみてください!

この記事を書いた世界人

4 thoughts on “「花粉症」は海外にもある? 発症者数が多いオーストラリアの治療法も紹介

  1. 初めまして 英会話全くの初心者です 英会話出来るまで頑張りたいと思ってます。

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