現地人が教えるハワイで人気の隠れビーチ5選

ハワイといえば世界的に有名なワイキキビーチが真っ先に思い浮かびますが、実は地元の人だけが知る美しい隠れビーチが数多く存在します。今回は、オアフ島在住15年のケビンさん(仮名)に、観光客がまだあまり訪れない特別なビーチを5つ教えてもらいました。これらのビーチは混雑とは無縁で、本当のハワイの自然美を満喫できる場所ばかりです。
ハワイの隠れビーチが持つ特別な魅力
――ケビンさん、地元の人が愛する隠れビーチには、どんな魅力があるのでしょうか?
ハワイの隠れビーチの最大の魅力は、本物のアロハスピリットを感じられることです。ワイキキのような観光地とは違って、地元の家族や友人たちがのんびりと過ごす、とてもローカルな雰囲気があります。
これらのビーチでは、ハワイ語では「プライベートビーチ」が法律で禁止されているので、どんな高級住宅街の前にあるビーチでも自由に立ち入ることができます。でも観光客がほとんど来ないから、まるで自分だけのプライベートビーチのような気分を味わえるんです。
特に重要なのは、古くから住んでいるハワイアンが多い地域では、地域社会へのリスペクトを忘れないことです。彼らの文化と自然を大切にする気持ちを持って訪れれば、きっと心温まる体験ができますよ。
また、これらの隠れビーチはフォトジェニックな場所が多く、ウェディングフォトツアーに使われることもあります。インスタ映えする写真を撮りたい方にもおすすめです。
現地人おすすめ!隠れビーチ5選
1. ワイアラエビーチパーク – カハラの隠れた宝石
――まず最初におすすめの隠れビーチを教えてください
最初に紹介したいのは、ワイアラエビーチパークです。ここはカハラの高級住宅街の一角にある静かなビーチで、多くの人がその存在すら知らない穴場中の穴場なんです。
ワイキキからダイヤモンドヘッドを越えて車で約14分、バスでも30分強というアクセスの良さが魅力の一つです。ロケーションはハワイでも有数の高級住宅街、カハラにあるので、ローカルなビーチでも治安は全く問題ありません。
このビーチの特別な魅力は、ココヘッドとハナウマベイのクレーターがよく見える景色のいい場所であることです。近くには超高級ホテルのザ・カハラ・ホテル&リゾートやワイアラエ・カントリークラブもあるので、リゾート感を味わうことができます。
珊瑚もたくさんあるのでシュノーケリングにもおすすめです。華やかなワイキキの喧騒を離れて、ひっそりと美しいビーチを独り占めできる、私が最もよく行くビーチの一つです。
場所: オアフ島カハラ地区
アクセス: ワイキキから車で約14分、バスで約35分
駐車場: 小さな無料駐車場あり
施設: トイレ、シャワー、ピクニックテーブル
2. ワイマナロビーチ – 全米ベストビーチの隠れた名所
――2番目のスポットはどこですか?
次はワイマナロビーチです。このビーチは2015年のドクタービーチで全米第1位に輝いた栄誉あるビーチなんですが、まだまだ観光客には知られていない隠れた名所なんです。
ワイマナロビーチの魅力は、ターコイズブルーの美しい海水と白浜のコントラストが美しいことです。広々と続く綺麗な白砂のビーチは、のんびりするにも泳ぐにも最適なリラックスできる場所です。
特に感動的なのは、コオラウ山脈がビーチのすぐ後ろにあるので、素晴らしいビーチと共に壮大な山脈も同時に楽しむことができることです。ハワイの広大な自然を存分に感じること間違いなし!
週末はローカルの家族連れで賑わっていますが、平日はあまり人がいない穴場のビーチです。また、トロリーバスではアクセスができない場所にあることから比較的観光客が少なく、静かに自分の時間を過ごしたい方に根強い人気があります。
おすすめの時間帯は朝から午後3時くらいまで。夕方になると夕日が島の反対側に沈んでいくので、日の出スポットとしてもおすすめです。
場所: オアフ島東海岸ワイマナロ地区
アクセス: ワイキキから車で約45分
駐車場: 無料駐車場あり(7:00-21:00)
施設: トイレ、シャワー、ピクニックエリア
3. サンディビーチパーク – ローカルボディボーダーの聖地
――3番目のスポットは?
3番目はサンディビーチパークです。このビーチはハワイのローカルが最もよく訪れる大人気の海水浴スポットで、年間を通して波の大きさや風が安定している特別な場所なんです。
サンディビーチの名前の由来は、サンデー(Sunday)ではなくサンディ(Sandy)で、白い砂浜が約500mに渡って続いていることから名付けられました。オレンジ色の美しい砂が特徴的で、景色もとても良い場所です。
このビーチはハワイでも屈指のボディボード スポットとして知られており、実際にオバマ大統領も、このビーチでボディサーフィンをしながら育ちました。ショアブレイクという岸のすぐそばで波が急に高くなる珍しい現象を見ることができ、上級者がボードを自在に操って波に乗る姿は見応えがあります。
初心者が気軽に入れるような場所ではありませんが、のんびり&まったりするには最高の場所で、カップルや若い子たちが多い出会いビーチでもあります。また、風が強いので、ビーチの端の方ではスポーツカイト(凧)を楽しんでいる人たちもよく見かけます。
場所: オアフ島南東部ハワイカイ地区
アクセス: ワイキキから車で約30分、22番バスで約50分
駐車場: 広い無料駐車場あり
施設: トイレ、シャワー、ピクニックエリア
4. アリイビーチ – ウミガメに会える神秘のビーチ
――4番目のスポットは?
4番目はノースショアのハレイワタウンにあるアリイビーチです。このビーチの最大の魅力は、かなりの確率でウミガメに出会えることなんです。
ハワイでは、野生のウミガメ(ハワイ語でホヌ)は幸運の象徴として大事にされています。一匹見つけられたら幸せが一度訪れると言われているので、たくさん見つけてたくさん幸せを持ち帰っちゃいましょう!
アリイビーチでは、のんびりと甲羅干しをするウミガメの様子を見ることができます。その微笑ましい姿には本当に癒されますよ。
ただし、気を付けなければならないことがあります。ウミガメは特別保護動物に指定されており、触ることはもちろん、近づくのもハワイの州法で禁じられています。もちろん、食べ物などを与えるのも不可です。違反すると$500を超える高額な罰則金が発生することもあります。遠目から写真を撮るのは大丈夫なので、法律を守って観察を楽しんでください。
同じくハワイアンモンクシール(アザラシ)も保護対象とされていますので注意しましょう。
場所: オアフ島ノースショア・ハレイワ
アクセス: ワイキキから車で約1時間
駐車場: 路上駐車
施設: 基本的な設備のみ
5. マカイリサーチピア – フォトジェニックな桟橋下スポット
――最後の5番目のスポットは?
最後はマカイリサーチピアです。ここは桟橋下での写真撮影が人気のスポットで、最近少しずつ観光客の方にも有名になってきた場所です。
マカイリサーチピアの周りにはこぢんまりとしたビーチもあり、人も少なくプライベートビーチのようにのんびりできるので、とても気に入っています。
このスポットは水がキレイなことで知られていて、シュノーケルやダイビング、魚を突いたりしている地元の人もよく見かけます。透明度の高い海では、美しい海中の世界を楽しむことができます。
桟橋の上には、海洋技術を研究する機関の施設があるのですが、桟橋の下から撮る写真はインスタ映え間違いなしです。ハワイに行くからには必ず寄りたい写真のスポットとして、地元の写真愛好家にも人気の場所なんです。
まさに隠れフォトジェニックスポットとして、知る人ぞ知る特別な場所です。
場所: オアフ島東海岸ワイマナロ近く
アクセス: ワイキキから車で約45分
駐車場: 小さな駐車場あり(8:00-17:00)
施設: 基本的な設備のみ
隠れビーチを楽しむための心得
――これらの隠れビーチを訪れる時に、現地の人として気をつけてほしいことはありますか?
まず最も重要なのは、地域社会への敬意です。特にワイマナロビーチ周辺には古くから住んでいるハワイアンが多いため、彼らの文化と生活を尊重することが楽しく過ごすコツです。
ビーチのマナーも必ず守ってください。ハワイでは限られた環境でしか飲酒が認められておらず、ビーチでアルコールドリンクを飲むと罰金刑が課せられてしまいます。また、喫煙は決められた場所でのみ可能で、ワイキキビーチと同様に多くのビーチが全面禁煙です。
安全面では、旅行者を狙ったひったくりや置き引きがとても多いので、ビーチに荷物を置いたまま海に入るのはとても危険です。貴重品の管理には常に細心の注意を払ってください。
環境保護の観点から、ビーチの砂や珊瑚などを持ち帰ることは州法で禁止されています。美しい自然をそのまま残すためにも、何も持ち帰らないようにしましょう。
隠れビーチでの特別な体験
――これらのビーチでより特別な体験をするためのアドバイスをお願いします
早朝の訪問を強くおすすめします。特に6:00-8:00の時間帯は人も少なく、美しい日の出を楽しめるビーチも多いです。ワイマナロビーチやサンディビーチは、日の出スポットとしても絶景です。
シュノーケリング用具を持参すると、より楽しめます。特にワイアラエビーチは珊瑚も豊富で、マスクとシュノーケルがあれば水中の美しい世界を探索できます。
カメラやスマートフォンの防水ケースも必須です。これらの隠れビーチは本当にフォトジェニックな場所が多いので、水中での撮影も楽しめます。
地元の人との交流も大切にしてください。フレンドリーに挨拶すれば、きっと温かく迎えてくれます。「アロハ」「マハロ」(ありがとう)という簡単なハワイ語を覚えていくと、より現地の雰囲気を楽しめますよ。
アクセスと注意点
――最後に、これらのビーチへのアクセスと注意点を教えてください
レンタカーが最も便利です。特にワイマナロビーチやサンディビーチは、レンタカーがあれば気軽にアクセスできます。駐車場も基本的に無料ですが、早めに到着することをおすすめします。
公共交通機関を利用する場合は、22番バス(通称:ビーチバス)が便利です。ただし、ハナウマベイに行く人も乗るバスなので混雑しています(ハナウマベイが休園の火曜日を除く)。
日焼け対策は必須です。2021年よりハワイではサンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止めの販売が禁止されているので、環境に優しい日焼け止めを使用しましょう。
時間帯にも注意が必要です。一部のビーチでは夜間閉鎖が行われています。また、潮の満ち引きによって海の状況が大きく変わるビーチもあるので、事前に確認することをおすすめします。
まとめ
今回ご紹介したハワイの隠れビーチ5選は、観光地化されたワイキキでは味わえない、本当のハワイの自然美と地元の文化を体験できる特別な場所ばかりです。
ワイアラエビーチパークでは高級住宅街の静寂の中でリゾート気分を、ワイマナロビーチでは全米ベストビーチの美しさを、サンディビーチパークではローカルな雰囲気とボディボード文化を、アリイビーチでは神秘的なウミガメとの出会いを、マカイリサーチピアではフォトジェニックな絶景を楽しめます。
これらのビーチは、混雑とは無縁で、まるで自分だけのプライベートビーチのような特別な体験を提供してくれます。地域社会への敬意とビーチマナーを守りながら、ハワイの隠れた宝石のような美しさを発見してください。
次回のハワイ旅行では、ぜひこれらの隠れビーチを訪れて、観光ガイドには載らないハワイの真の魅力を体験してみてくださいね。きっと一生忘れられない特別な思い出になるはずです。